復活の

ようやく、新PCにも慣れてきた今日この頃、中島みゆき新アルバムの「がんばってから死にたいな」というフレーズが妙に身にしみます。

[ライトノベル][感想]図書館戦争・図書館内乱(有川浩)
 公序良俗をみだし人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が制定された世界。それ基づき組織されたメディア良化委員会とその検閲に対抗すべく、同じく改正された図書館法に「基づき各地図書館は防衛隊を配備した。その図書館の一つ、武蔵野第一図書館の防衛隊に主人公笠原郁は配置された・・・といったお話。
 通常、言論統制化の世界とそれに対抗する組織の物語となりますと、非常に重くハードな話になりがちですが本作はいい意味でその常識を吹き飛ばしてくれます。そもそも主人公の防衛隊への志望動機が高校生のころ本屋でメディア良化委員会から助けてくれた図書館隊の『王子様」にあこがれてといった具合です。
 そんな主人公の性格も手伝って明るく軽い読み応えですが、その一方で言論の自由に対する青臭いまでのこだわり、そして何よりも登場人物たちの自分の仕事に対する姿勢などが上手く描かれており好感が持てます。

図書館戦争

図書館戦争

図書館内乱

図書館内乱