粛々と祝

 このミステリーがすごい!2006年度版で当方の日記でも何度か取り上げさせていただきました、米澤穂信氏が8位にランクインされた様で誠にめでたい。また本誌においてもインタビュー掲載と注目集める存在となっており、刊行予定も着々と決まっている模様。一時期古典部シリーズのみで消えてしまうのか・・・などと残念に思っていた頃と比べますと感涙に耐えない思いです。
 ランクインした「犬はどこだ」より「クドリャフカの順番」のが好きなのは秘密ですが。
 あと、ライトノベルレーベル出身作家さんだと20位に桜庭一樹氏の「少女には向かいない職業」が入っており、そしてなんとランク外ではありますが一定ポイント以上獲得作で富士見ミステリー文庫より同氏の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」が入っております。富士見地雷文庫と呼ばれて幾星霜・・・ついにここまで来ましたか(何か勘違いしてます)。来年は20位以内入ってくるに違いありません(多分無理です)。
 「白い花の舞い散る時間」を二つの大学サークルさんが取り上げてるのも面白い。しかしながらわざわざページ割いてライトノベルからの作家の流入を説いたり、書評家さんたちの座談会でも普通にライトノベルに触れられているところ見ると、ライトノベル黎明期・・・それこそ「ライトノベル」という言葉すらなかった時代から隔世の思いがします。
 スレイヤーズが大ヒットしていた当時、原作である小説ではなくアニメ中心で語られていて、メディアミックス展開が終わった時には、まだ小説続いていたにも関わらず『スレイヤーズが終わった』などと言われていたように、オタクメディアとしても弱小勢力だった頃と比べますとなんという成長振りでしょうか。まぁ、成長というかただ踊らされているだけという気もヒシヒシとしますが。
 とはいえ個人的にはこの趣味はどうやっても止めれないでしょうから、潰れない程度には続いて欲しいものです。まぁガンバレ。