風月綺(皇城一夢)

 富士見ミステリー大賞最終選考作。
 文化大革命時代の上海。秘密結社、侠客党の人が殺せなくなった工作員、風伯(◎タタラ●チャクラ チャクラ)は上司探刻(◎タタラ ●カタナ レッガー)から党のパトロンのの洋館に行き宝のありかを記したといわれる暗号を解くように命じられる。そこで待っていたのは・・・・。といった内容。
 いわゆる武侠モノと言われる作品です。ジャンル的に好き嫌い分かれるものではありますが、ミステリーとしては非常にオーソドックスな作りです。キャラの造詣もしっかりとしており、またジャンル独特なお馬鹿なノリというのもしっかりと盛り込まれてます。完成度としては詰め込みすぎな部分はあるものの高いです。今後が楽しみな一冊