春季限定イチゴタルト事件(米澤穂信)

 実は読んだの去年だったりしますが。
 相変わらず、安定した作品を書いています。小市民を目指しながらも事件に巻き込まれついついその推理癖を発揮してしまう小鳩君とその小市民パートナー小佐内さんの高校生活を描いた作品。米澤氏の作品らしく主人公達は小さくないコンプレックスを抱いてますが、それに対して明確な答えが示される事がなく、前作に比較すると軽く読むことが出来ます。特に小佐内さんの化けの皮が徐々にはがれてくる過程をなんともいえず素敵です。